映画「そして父になる」まさかの実話を参考にした作品!2つの家族の結末とは…あらすじ・感想

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2013年に公開され、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞した

「そして父になる」

奥野修司氏によるノンフィクション小説「ねじれた絆」を参考に制作されました。

「ねじれた絆」は、1971年沖縄で実際に起きた赤ちゃん取り違え事件を追った作品です。

「そして父になる」は、実話を参考に作られたんですね。

赤ちゃんが取り違えられたことが実際にもあったかと思うと、軽い気持ちではこの作品を観れませんでした。

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まさかの実話「赤ちゃん取り違え事件」の詳細

本作の参考にされたとされる「赤ちゃん取り違え事件」は、1971年に沖縄県で起こりました。

1971年、実際に沖縄の病院で赤ちゃんの取り違えがあった。

発覚したのは6年後の1977年、小学校入学前の健康診断の血液検査。

取り違えられた2組の夫婦は、自分の本当の子ではない娘を6年間育ててきていた

2組の夫婦に「子供を交換するか」という決断が迫られる。

病院との裁判も始まり、両家の家族の交流が始まった(両家は家が近かった。)

週末ごとに子供を交換して泊まらせた。

そして小学校入学に合わせて、実の親が血のつながった子供を引き取るという流れだった。

しかしこの2組の家族は、最終的に同じ敷地内に大家族として暮らすようになる。

2家族とも、生活レベルも教育レベルもさほど差がなかったこと、家が近かったことなどから実現できたとしている。

親としてはとんでもない事件だと思います。

後で知らされた子供もきっと辛い思いをしたでしょう。

【そして父になる】あらすじ

ざっくりとしたあらすじがコチラ↓

育児は妻のみどりに任せきり、一流企業につとめる仕事人間の野々宮良多(りょうた)。

6歳の息子・慶多(けいた)と高級マンションで3人家族で幸せに暮らしていた。

ある日、慶多を産んだ病院から「6年前に子どもを取り違えていた」と連絡が入った。

実の子は、群馬で電気屋を経営する斎木雄大(ゆうだい)の息子・流晴(りゅうせい)だという。

斎木家は妻のゆかりと3人の子どもがいる、裕福とは言えない、しかし幸せそうな5人家族だった。

慶多と流晴を交換して育てていくか、悩む2つの家族。

良多は、何を思い、どのように行動していくのか。

2つの家族の結末とは…

【そして父になる】予告編

【そして父になる】おすすめ度

40代主婦の独断と偏見によるおすすめ度がこちら↓

  • 母としての目線でも観れる★★★★☆
  • 旦那あるあるも観れる★★★★☆
  • 泣ける★★★☆☆
  • 親子とはを考える★★★★☆

「父」をクローズアップした作品ですが、じゅうぶん母・妻としての感情でも観ることができます。

そして、「あ~、旦那ってこういうこと言うよね」ってところがちょいちょい出てきたり。

それに対する妻の態度も「そうそう」って思ったり。

涙がじわっとくる場面はありますが、泣くというより考えさせられる方が強かったです。

6年育ててきた息子を手放すなんて、私には到底無理だと感じ、あらためて親子とはを考えさせられました。

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【そして父になる】作品概要

「万引き家族」でも有名な是枝裕和氏が脚本・監督・編集をつとめた、2013年公開の作品。

日本アカデミー賞で優秀作品賞をはじめ、10個もの賞を受賞。

その他、国内外で数々の賞を受賞しています。

監督のみならず、福山雅治さん、リリーフランキーさん他の俳優陣も賞を受賞していて、演技力にも注目される作品です。

奥野修司氏によるノンフィクション小説「ねじれた絆」を参考に制作されています。

キャスト

野々宮良多福山雅治
野々宮ゆかり(良多の妻)尾野真千子
齋木雄大リリーフランキー
齋木ゆかり(雄大の妻)真木よう子

当時まだ結婚もしておらず、子どももいなかった福山雅治さんが初めて父親役を演じました。

仕事人間で、家庭は妻に任せていた役どころだったので、子どものいない福山雅治さんが演じることでリアリティがありました。

リリーフランキーさんの役どころは、頼りなくフラフラしているけど、子どもに愛情がいっぱいの父親。

2人がものすごく対照的で、2人の掛け合いもみどころです。

スタッフ

監督・脚本・編集是枝裕和
撮影監督瀧本幹也
製作者亀山千広・畠中達郎・依田翼
エンディング曲「ゴールドベルク変奏曲」アリア

是枝裕和監督はドキュメンタリー番組出身の映画監督です。

日常を切り取ったようなシーンが多くあり、ドキュメンタリーを見ているような気にもさせられました。

↓同じ是枝監督作品↓

【そして父になる】感想

「子どもを取り違えた」なんて、母親としてはあり得ないし許されない事件です。

そんなあり得ない事件に向き合っていく夫婦の様子を、自分だったらと考えながら鑑賞。

そしてこの作品が実話を参考に作られているなんて本当に驚きです。

私にも息子がいるので、6歳の時にもし他人の子だったと知ったらと考えました。

始めはその事実を受け入れるのに苦労しそうですが、映画の中盤ごろには「交換は絶対にできない」とハッキリ思いました。

一緒に過ごしてきた時間、血のつながり、どちらを取るかを選ぶ機会なんて実際にはほぼありません。

でもこの映画を観たことで、自分と子どもは血のつながりを超えて、一緒に過ごした時間によって絆があるのかもしれないと改めて思いました。

「親子とは」「家族とは」を考えさせられる、心に残る映画でした。

余談

父親の発言に、母としてツッコミどころ満載なので、「ないわー」と突っ込みながらも観てみてください。

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本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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