映画「八日目の蝉」衝撃的な実話がヒントになった作品!あらすじ・感想

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原作は角田光代氏の小説で、2011年に劇場で公開された

「八日目の蝉」

観終わった後に、どうにも複雑な感情になってしまう作品。

原作は、1993年に実際に起きた「日野OL不倫放火殺人事件」がヒントになって作られたと言われています。

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衝撃的な実話の詳細

原作の小説「八日目の蝉」は1993年に起きた「日野OL不倫放火殺人事件」がヒントになって作られました。

実際の事件は2人のお子さんが放火によって亡くなっていますが、映画では誘拐されたので実話とは違っています。

実際に起きた事件は、とても衝撃的で残酷な事件でした。

日野OL不倫放火殺人事件

1993年12月、東京都日野市で実際に起こった放火殺人事件。

事件の犯人をA(女)、不倫相手をB(男)とする。

Bは、妻と2人の子どもがいる会社員だった。

Bは部下のA(未婚)と2年ほど不倫関係にあった。

事件前、Bの妻には不倫がバレていた。

事件当日の朝、Bは出社のため妻に車で駅まで送ってもらっていた。

そこへ合鍵を持っていたAがB宅へ侵入。

B宅にガソリンをまき、火を放ち全焼させた。

この火事によって、就寝中の6歳と1歳の子どもが亡くなった

Aは自身の父親の説得によって出頭。

罪を認め、無期懲役となった。

2023年現在も服役中。

Aは不倫期間中、Bとの子どもを2度堕ろしている。

事件の動機についてAは

「Bの妻に、自分の子どもを2度も平気で掻き出せるような女だと言われショックを受けた」

と述べている。

とても考えられない事件ですね。

では、映画のあらすじから見ていきましょう。

【八日目の蝉】あらすじ

ざっくりとしたあらすじがコチラ↓

希和子(きわこ)は丈博(たけひろ)の愛人で、不倫関係にあった。

丈博との結婚を夢見ていた希和子だったが、丈博にうまく言いくるめられ身ごもった子どもを堕ろすことになる。

そして一生子どもが産めない体になってしまった。

希和子が子どもを堕ろした同時期に、丈博の妻・恵津子は妊娠し出産した。

不倫が恵津子にバレ、精神的に追いつめられた希和子は、丈博と恵津子の生後6ヶ月の子ども「恵理菜」を誘拐してしまう。

希和子は恵理菜を「薫(かおる)」と名付け、逃亡しながら子育てを続けていく。

そこで芽生えていく希和子の「母性」。

21歳になった現在の恵理菜と、4歳までの希和子との生活をたどりながら物語は展開していく…

【八日目の蝉】予告編

【八日目の蝉】おすすめ度

40代主婦の独断と偏見によるおすすめ度がコチラ。

  • 母親におすすめ★★★★☆
  • 母と子の関係を考える★★★★☆
  • 泣ける★★★☆☆
  • ハッピーエンドを観たい★★☆☆☆

母親の立場から観ることで、いろいろな感情がうずまく作品です。

実際泣いてしまいましたが、それぞれの立場が複雑で、号泣と言うより苦しい涙でした。

最後はバッドエンドではないですが、ハッピーエンドとも言えず、「母性」というテーマを深く考えさせられます。

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【八日目の蝉】作品概要

日本アカデミー賞、報知映画賞、毎日映画コンクール他で、数々の賞を受賞した作品です。

永作博美さんや井上真央さんの演技が素晴らしい評価を受けました。

原作は2005年から2006年まで連載されていた、角田光代氏の小説。

1993年に実際にあった「日野OL不倫放火殺人事件」からヒントを得て作られました。

2010年にはNHKでテレビドラマ化もされています。

キャスト

秋山恵理菜井上真央
野々宮希和子永作博美
安藤千草小池栄子
秋山恵津子森口瑤子
秋山丈博田中哲司

この作品で主演女優賞を数多く獲得している永作博美さんの演技は、見入るものがありました。

2010年に第一子を出産されている永作博美さんだからこその「母」の演技ができたのかもしれません。

今でこそ演技力が認められている小池栄子さんですが、当時もすごく演技力が高かった!

本当に「安藤千草」という人生を歩んできた人に見えました。

スタッフ

監督成島出
脚本奥寺佐渡子
音楽安川午朗
主題歌中島美嘉「Dear」

脚本の奥寺佐渡子氏は、2021年の大人気ドラマ「最愛」の脚本を手がけています。

【八日目の蝉】感想

なぜこんなにも母や、その子ども、そして母になれなかった女性が苦しい思いをしなければならないのか。

いかなる理由があっても、他人の子どもを誘拐するなんて決して許してはならないこと。

その誘拐した子どもを愛情を持って育てたとしても、誘拐は大人の身勝手な行為で、犯罪です。

でも、その正論だけで終わらせられないほど、深く考えてしまった映画でした。

結局は男の不倫という身勝手な行動や言動が、すべての元凶なのですが…

希和子は犯罪者ですが、その「母性」は確かなものであったように思います。

でもやっぱり、本当の母の恵津子に感情移入してしまいました。

我が子の4歳までの可愛い時期を育てられなかった無念は計り知れません。

子どもとの4歳までの思い出がないなんて、私には考えられない。

恵津子が一番苦しい思いをしたのではと感じ、とても複雑な気分になりました。

映画の中では、恵津子はヒステリックで子供にうまく愛情をそそげない母親として描かれています。

それがとても切なかった。

旦那に浮気され、あげくに自分の子供を浮気相手に誘拐され、可愛い時期をまるまる奪われるなんてヒステリックにだってなります。

そして帰ってきたら自分の子供に母親として見てもらえない。

そんな不幸ってある?っていうぐらい母親としては相当苦しいことだと思います。

映画を観終わった後も、あまり深く掘り下げられなかった恵津子が気がかりでした。

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本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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