映画「ステップ」温かい涙があふれる。あらすじ・感想・おまけの見どころ

映画
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山田孝之さん主演、2020年に公開された

「ステップ」

若くして妻に先立たれた父親の、娘との10年が描かれた作品です。

とにかく優しい人しか出てこない。

悲しい物語ではあるけど、じんわり心が温かくなる作品

温かい涙を流したい方、必見です。

【ステップ】あらすじ

ざっくりとしたあらすじがコチラ↓

結婚3年目、娘の美紀が1歳半のとき妻に先立たれた健一。

そんな突然の悲しい出来事から1年がたった。

義父母に美紀を引き取ることを提案されたが断り、男手1つで育てていこうと決断した。

育児・家事と、仕事との両立。

父親として美紀の気持ちがうまく読み取れない申し訳なさ。

思い通りには行かない毎日でも、1歩ずつ1日ずつ美紀とともに歩んでいく。

美紀の保育園から小学校卒業までの、周りの人に支えられながら過ごしていく10年をたどる。

【ステップ】予告編

【ステップ】おすすめ度

40歳主婦の独断と偏見によるおすすめ度がコチラ↓

  • 温かい涙★★★★★
  • 悪人出てこない★★★★☆
  • お子さんを持つ方必見★★★★☆
  • 家族の絆を考える★★★★☆

とにかく出てくる人がみんな優しくて、温かい気持ちになれます。

観てるときの自分の精神状態によって、意地悪な人とか出てくるだけでちょっと嫌な気分になるときありますよね。

そんな気分のときにはおすすめしたい作品。

意地悪な人、出てきません。

特に義両親とのつながりがクローズアップされているのですが、大きな家族の絆について考えさせられます。

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【ステップ】作品概要

2009年に出版された重松清氏の「ステップ」が原作です。

飯塚監督から重松清氏へ、映画化したいという手紙が直接送られたことで実現した作品。

キャスト

武田健一山田孝之
美紀(9~12歳)田中里念
美紀(6~8歳)白鳥玉季
美紀(2歳)中野翠咲
カフェ店員川栄李奈
斎藤奈々恵広末涼子
義父國村隼
義母余貴美子
ケロ先生(保育士)伊藤沙莉

山田孝之さんが、こんなにも普通の父親役を演じるのは珍しい!

でもとても自然で、父親としての葛藤や娘とのやりとりもリアルでした。

そして山田孝之さんは健一を演じてみて、どんな事を感じたかという質問にこう答えています。

「家族や妻や子供が元気でいてくれるというだけで、本当に幸せでありがたいことなんだなと思いました」※1

妻がいないという苦しさの演技はこの思いから生まれているんですね。

ケロ先生役の伊藤沙莉さんの演技もさすが!といった感じ。

こんな一生懸命で優しい先生いたらいいなと、伊藤沙莉さんの思いのこもった台詞にも泣かされました。

※1「ステップ」公式HP山田孝之インタビュー

スタッフ

監督・脚本・編集飯塚健
原作重松清「ステップ」
主題歌秦基博「存る」

重松清氏は原作の執筆時に込めた思いについて、次のように語っています。

誰かの「不在」という存在を引き受けながら、それと共に生きていこうとしている人たちの姿を描きたい」※2

まさに観ていて感じた「懸命に前を向いて生きていこうとする姿」です。

そして、実写化するなら山田孝之さんが健一をやってくれたらいいと思っていたそうです。

※2「ステップ」公式HP重松清インタビュー

【ステップ】感想

奥さんが亡くなってしまうという悲しい出来事から始まる作品ですが、温かい気持ちで観れる作品。

大事な人が亡くなってしまったこと、過ぎてしまったことは、いくら後悔しても元には戻らない。

残されたものたちは前を向かなくてはならない

その懸命に前を向こうとする姿や葛藤は、切なくもありました。

でも周りの人とのつながりや優しさは、心が温かくもなります。

家族をおいて逝ってしまった人も、家族が苦しんで生きていく姿は望まないだろうなと改めて考えさせられました。

重松清氏が、映画化にあたるインタビューで、とても心に残る言葉を言っていました。

「子供の成長は縦に伸びていくものですが、大人の成長は横に広がるんですよね。」※2

大人は子どものようにもう成長しない。

でも人生を過ごしていく中で、様々な困難やどうすることもできない出来事に出会う。

その出来事を乗り越え「生きていくために、器や度量を広げるのが大人の成長だ」と語っています。

子どものまっすぐな成長、そしてその大人の成長を目の当たりにし、温かい涙が流れたのかなと感じました。

観終わった後に、自分も前を向こうと思わせてくれる作品です。

※2「ステップ」公式HP重松清インタビュー

おまけの見どころ「中川大志」

作品の中で、役名のない役どころで中川大志さんが登場しています。

何度か一瞬登場します。

私は出演するのを知らずに観ていたので、「えっ」と一人でつぶやいてしまいました。

中川大志さんはこの作品への登場に対して次のようにコメントしていました。

「また飯塚組に出たい、山田孝之さんと同じ現場に立ちたいという思いで、勝手に現場に押しかけました。

帰り際に監督に、作品の邪魔をしていたらカットして下さいと伝えました。

僕が出てるか、劇場で確かめてください。」

引用:映画.com(2020年2月)

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本ページの情報は2023年9月時点のものです。最新の配信状況はDMMドットコムサイトにてご確認ください。

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