2022年4月に公開された
「とんび」
昭和が主な舞台なので、作品に入り込めるかなぁと不安に思っていたのですが…
そんなことを思った自分が恥ずかしい!
がっつり入り込んで、がっつり泣きました。
観終わった後は、温かい気持ちになりました。
しっかり泣いたので、心のデトックス効果もあった気がします。
一度は観てほしい作品です。本当に。
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【とんび】あらすじ
ざっくりとしたあらすじがコチラ↓
昭和37年、ヤスと美佐子の間にアキラが生まれた。
ヤスは不器用でケンカっ早い男だったが、とても心根の優しい男だった。
ヤスは美佐子とアキラを愛し、幸せに暮らしていた。
しかしアキラが3歳の時、美佐子は倒れてきた荷物からアキラをかばって死んでしまう。
そこから、不器用なヤスと幼いアキラの2人の生活が始まる。
ヤスとアキラ親子が何度も衝突しながら、周りの人に支えられながら、力強く生きていく様子を描く。
【とんび】予告編
【とんび】おすすめ度
40代主婦による独断と偏見によるおすすめ度がコチラ↓
- 父子のいびつだけど強い絆★★★★★
- 鑑賞中何度も泣く★★★★☆
- 悪い人出てこない★★★★☆
- 観終わったあと心が温かい★★★★★
不器用で、でも心根はとても優しいヤスに何度も泣かされます。
ヤスとアキラの周りの人たちが本当に温かくて癒やされます。
長めの映画だけど、全くそれを感じさせない。
むしろずっと観ていたいような、終わってほしくないような感覚にさせられました。
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【とんび】作品概要
重松清氏の2008年発行ベストセラー小説「とんび」が原作。
2012年・2013年にはテレビドラマ化もされました。
キャスト
市川安男(ヤス) | 阿部寛 |
市川旭(アキラ) | 北村匠海 |
由美 | 杏 |
照雲 | 安田顕 |
幸恵 | 大島優子 |
たえ子 | 薬師丸ひろ子 |
市川美佐子 | 麻生久美子 |
阿部寛さん、さすが!といった感じ。
ヤスを本当に魅力的に演じられています。
薬師丸ひろ子さんの存在感、安心感、観ていてホッとします。
スタッフ
原作 | 重松清 |
監督 | 瀬々敬久 |
脚本 | 港岳彦 |
主題歌 | ゆず「風信子」 |
「明日の食卓」の監督もつとめた瀬々敬久監督。
「とんび」に込めた想いを次のように語っています。
いまは子どもを育てるにしても、近所のおばちゃんに教えてもらうことはなく、ネットの検索に頼ってしまうような時代。そんな時代だからこそ、直接人と人がつながる大切さを見直してもらえたら。それを感じてもらうための映画だと思っています。
引用:movie walker press 瀬々敬久監督インタビュー 2022年4月
そして、昭和から令和まで映画の中に物語を描き込んだ理由については
「映画としては“いい時代だったね”ということで終わらせたくなかった」
とコメントしています。
現代にも、人とのつながりの大切さを引き継いでほしいという想いが込められているのですね。
【とんび】感想
ヤスとアキラの物語をずっと観ていたい。
そんな風に思わせてくれる作品でした。
阿部寛さん演じるヤスが、すごく可愛く愛おしく思えてくるんです。
確かたえ子さんの台詞に
「子供が子供を育ててるんよ」
というのがありましたが、まさにそう。
子供みたいなんですよね、ヤスが。
何でしょう。母性本能をくすぐられたんでしょうか。
気づくと「がんばれ、ヤス」って応援しているんです。
ヤスが泣いてると泣きたくなるし、ヤスが悲しんでると悲しくなる。
実際にこんなおじさんいたら面倒くさいだろうなぁって思っちゃうけど、本当に魅力的なキャラです。
周りの人も温かくて、自分もヤスの近所の人の気持ちになってるんだと思います。
自然とたえ子さんの立場になって観ていた気がします。
観終わった後、泣いてスッキリして温かい気持ちになれる、そんな作品です。
ぜひ人生に1度は観てほしい。
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