第40回日本アカデミー賞、第41回報知映画賞など数々の賞を受賞した作品、
「湯を沸かすほどの熱い愛」
とにかく母親の立場の方には観てほしい、心が揺さぶられる映画です。
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【湯を沸かすほどの熱い愛】あらすじ
ざっくりとしたあらすじがコチラ↓
1年前に旦那に蒸発され、中学生の子ども・安澄(あずみ)と2人で生活していた双葉。
そんな双葉は突然病院で末期のガンだと診断され、余命2~3ヶ月だと言われる。
落ち込む双葉だったが、残された時間で今やるべきことをするべく気丈に立ち上がる。
娘・安澄のいじめ問題、蒸発した旦那の問題などに一つ一つ向き合っていく。
その双葉の強さや優しさ、愛情深さは、出会う人々の心をつなげていく・・・
【湯を沸かすほどの熱い愛】予告編
【湯を沸かすほどの熱い愛】おすすめ度
40代主婦の独断と偏見のおすすめ度がコチラ↓
- 母親におすすめ:★★★★★
- 心に訴えかける:★★★★☆
- 家族愛に涙する:★★★★★
- 切ないながらも温かい:★★★★☆
なんと言っても世のお母様方に観ていただきたい映画。
血のつながりを超えた大きな愛を感じました。
「死」というものに向き合わなくてはならないツラさはありますが、温かい愛に心が包まれる感覚。
【湯を沸かすほどの熱い愛】感想
とにかく宮沢りえさん演じる双葉が、とても強く、そして人に愛情深く、心を持っていかれました。
本来なら「どうしよう」と立ち止まって悩んでしまう問題を、今やらなくてはと果敢に向き合っていく双葉の姿に考えさせられます。
自分が余命2~3ヶ月と宣告されたときに、ここまで周りの大切な人に何かを残せるのだろうか。
自分の子どもに何を残してあげられるのだろうか。
生きていく中での、周りの大事な人たちとの関わりを改めて考えさせられました。
愛にあふれた「おかあちゃん」に憧れを感じてしまいます。
杉咲花さんの思春期ならではの複雑な子ども半分・大人半分の演技もみどころです。
家族ものに弱い私は、涙腺崩壊。
ぜひ観てほしい作品です。
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ラストシーンが話題!ホラー?(注:ネタバレあり)
コチラの作品では、ラストシーンについて様々な賛否両論がありました。
そのシーンというのがコチラ↓(注:完全なネタバレです!)
双葉の死後、最後にみんなで銭湯の湯につかる。
実はその湯を沸かしている火で双葉を火葬していた!
家族笑顔で「あったかいね」
エンディングで火の中に双葉の足の裏が写る。
銭湯の煙突からは双葉が好きだった「赤」色の煙が立ち上る。
このシーンを観たときの私は「えっ!」と声を上げてしまいました。
まぁ、タイトルがそうっちゃそうだけど…
ちょっとやり過ぎなのでは?というのが正直な感想。
世間はどのような感想だったのでしょう。
「否」の評価がこのような感想。
- ラストはホラーにしか見えない。
- 感動作品だったのに、ラストで涙が引いてしまった。
- 現実的に考えられなさ過ぎて、作品の評価が下がった。など
「賛」の評価がこのような感想。
- 母の愛の強さに感動した。
- 家族が納得して、幸せならそれでいい。
- ファンタジーとして考えれば、じゅうぶん素敵な作品だ。など
私もラストはそこまでしなくても良いかなと思いましたが、総じて良い作品だったと思います。
ラストで作品がダメになったとは全く言うつもりはありません。
でもこのシーンがなくてもじゅうぶん素敵な映画だったのにな。
話題のラストシーン、ぜひ確認してみてください!
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【湯を沸かすほどの熱い愛】作品概要
脚本・監督である中野量太氏が「家族とは」をテーマにした、2016年に公開された作品。
日本アカデミー賞で6冠、報知映画賞で4冠、高崎映画祭で4冠、ヨコハマ国際映画祭では3冠など数々の賞を受賞。
宮沢りえさん、杉咲花さんの演技力にも注目されました。
キャスト
幸野双葉 | 宮沢りえ |
幸野安澄 | 杉咲花 |
幸野一浩 | オダギリジョー |
向井拓海 | 松坂桃李 |
なにより、宮沢りえさんと杉咲花さんの演技がすばらしい。
作品の中で彼女たちの役が泣けば、自然と泣けてしまう。
役者さんの演技力は、その作品に入り込めるかどうかの大事な要素だと改めて思います。
スタッフ
脚本・監督 | 中野量太 |
撮影 | 池内義浩 |
主題歌 | きのこ帝国「愛のゆくえ」 |
2020年公開の映画「浅田家!」の監督・脚本もつとめた中野量太監督。
「浅田家!」でも日本アカデミー賞で優秀作品賞を受賞しています。
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